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エミコ(emico)

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映画「ピンクとグレー」を観に行きました。
映画の舞台となっている渋谷ではなく、家から自転車で行かれるショッピングモールの中の映画館で。

(この先、ネタバレあります。ご注意ください)

62分後の衝撃
確かに、衝撃が走りました。

今まで観ていた”現実”が、フィクションの中に閉じ込められた瞬間。
白木蓮吾というスターであるごっち(鈴木真吾)=中島裕翔は、
実は、りばちゃん(河田大貴)だった。
彼が映画の中で、白木蓮吾を演じていた。

すると、菅田くんも、夏帆ちゃんも、りばちゃん、サリーを演じていた役者だった。
人柄も、何もかもそれまでのものとは全く違うものだった。

そして、本来の”ごっち”として、柳楽優弥くんが登場。
サリーも、岸井ゆきのさんになった。

ここから、新たなストーリー展開。

原作でも、りばちゃんは、白木蓮吾の本を書き、その後、白木蓮吾の役を演じることになる。
なので、この展開に驚きはしたものの、「あぁ、そこに繋がるのね・・・」と割とすぐに、視点を変える乗換えに成功した。

でも、その後の展開は、原作とは違う道を辿りはじめた。

何しろ、清楚なイメージに夏帆ちゃんが、まったく違う悪女になっちゃったから戸惑いました。
菅田くんも、さっきまで、スターの隣で、屈折したりばちゃんという役柄がこれ以上なくハマっていたのに、今は弱々しさのかけらもなく、嫌らしい笑顔をちらつかせる男になってしまった。

役者ってすごい。

今まで観ていたストーリーは、映画の中の映画「ピンクとグレー」となり、そこに出ていた役者たちは、表情を変え、青春映画「ピンクとグレー」は、壁から剥がれて、踏みつけられて、風に殴られて、道をさまようチラシみたいに存在の色を変えた。

そして、柳楽くんで、白木蓮吾というピースを、裕翔で、りばちゃんというピースを使って、もうひとつの「ピンクとグレー」というパズルを構築しなおしていく。

*******

原作を超えるでもなく、下回るでもなく、別の形で、挑んでいるように感じました。

この映画は、裕翔がいるJUMPのファンが観る場合と、原作の加藤シゲアキがいるNEWSのファンが観る場合とでは、その印象が全然違うものになるのでは?と思いました。
(もちろん、どちらのファンでもない人が観るケースも多いと思いますが)

原作者加藤シゲアキを入口に見る場合は、もう一回り”層”があるというか、これを書いた加藤シゲアキのヒストリー・視点を感じながら観たりするので、さらに深いグラデーションの「ピンクとグレー」を感じることができるのではないかと思います。

また、裕翔を知る人から見たら、私からは想像できないような視点で観ているような気もします。

原作をもう一度読みたくなる。そんな映画でした。


この映画を渋谷で観ていたら、映画館を出てもなお、映画の世界にいるような感覚になりそう。

郊外の映画館で観た私は帰り道の景色が、幼馴染の二人が青春時代を過ごしていた団地の景色によく似ていて、映画の中の映画「ピンクとグレー」に迷い込んだ気分になりました。
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