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エミコ(emico)

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このブログでは、増田貴久くんのことを中心に、NEWSやテゴマスのお仕事、作品について語っています。

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ストレンジ・フルーツ Chapter 1

舞台のエンディングであり、

物語のはじまり。
20130601w


(この記事は、Chapter5より読んでください)
<映像>
ギターを奏でながら作曲する犬飼
校庭のタイヤが埋まった遊具で飛び跳ねたりするハリーたち。

カメラを構えるカナ
ファインダー越しに見えるのは千葉
木を背にして、
柔らかく頬笑む

「私の指はただ」
「このどうしようもない幸せを覚えていたいだけ」


木の葉がはらりと、千葉の耳元をかすめるように落ちていく。



悲しく、美しい結末を迎えることになる千葉とカナ。
その最後の1年の中で、こんなに穏やかに過ごす時があったことに救いを感じる。
たとえ、ほんの一瞬だったとしても。
まわり続けるカメラの中で、
カナは、覚えておきたい愛しい人の姿をカメラに収めていた。



Chapter1
4月1日
プロジェクトスタートの日。

参加者が次々に会場である学校に到着する。
久良間は、「期待していますよ」と彼らを迎える。

残る3人は、ハリーと千葉とカナ。
彼らは、久良間の教え子だという。
まず、やってきたのは、ハリー。

ハリーは、久良間のことを最初から疑っていた。
賞金の1億円の出どころ。
そして、「ストレンジ・フルーツ」のこと。
ずっと昔、「ストレンジフルーツ」を作ったのは、久良間さん、あなたなんじゃないですか?と詰め寄った。
そして、宣言する。
「僕が作らせませんから、絶対」

千葉が到着した。
「お久しぶりです」

久良間にとって、千葉は特別な存在だったのだろうか、ハリーの質問は適当にあしらったのに、千葉には、この場所の意味、そして、「ストレンジ・フルーツ」について語りだす。

ここは、久良間がかつて愛した妻、楓の母校。
校門の脇に立つ木は、まるで、妻のようだと言う。
妻の楓こそ、ストレンジフルーツの考案者であり、自ら、作品となったアーティストだった。

「完全に焼き付いている」
楓は、死んでなお、久良間の心を支配している。

千葉は、久良間を尊敬していた。
幼いころ、孤独だった自分とカナを救ってくれた久良間に感謝していた。
「世界で一番美しい言葉は、なあに?」
というなぞなぞのこたえに、自分の名前を書いてくれたやさしいアーティスト。
子供だった千葉は、久良間を父親のように慕ったのかもしれない。
しかし、その久良間がストレンジフルーツを作った人と同一人物。

「どんな気持ちでしたか?」
「作ってみればわかる」
「教えてください」

「・・・最高だ」

長い溜めのあとの「最高だ」。
ストレンジフルーツを作った瞬間のことを甦らせていたのだろう。
不気味だ。
久良間は完全に狂ってる。
しかも、今度は、それを千葉に作らせようとしている。

悲しいからこそ、いいんだと。
自分は、もう作れない。楓以外、愛せないから。

もう一人はいやなんだとも言った。
寂しいから、千葉に自分と同じ立場になって欲しいと。

「新しいストレンジフルーツが見れると思うとゾクゾクするよ」

身勝手な言葉ばかり並べ、久良間は、ナイフを置いて、その場を立ち去った。

千葉は、楓の木の下にうずくまった。
涙なのか、汗なのか、一滴、顔を伝っていく。
恐ろしさで震えているように見える。
ナイフを手にする。

そこへ、カナが到着する。
「久しぶり!おにぎりもらっちゃった」
千葉は、困惑する。なぜ、ここにカナが?
カナは、平気な顔をしていう。
「だって、死ぬんだよ」

カナは、ここに集められた理由を理解していた。

「全部、ようちゃんに対する想いだよ」
「いかに、ようちゃんが私にとってのすべてであるかについて」

ストレンジ・フルーツ
それは、一番、愛している人で作る作品。

「お前じゃないから」と突き放す千葉。
「わたしじゃないの?」と聞き返すカナ。

目の前に現れたカナに、覚悟が揺らぐ千葉。

昔、2人がつきあっていたころ、千葉は、カナに才能の差をつけられていた。
彼女に負けている自分。
敗北感がアートの楽しささえ奪っていった。
それが別れの原因だったらしい。

「お前の体、これでひらくんだって」
「知ってるよ」
「お前の心臓、人と違うところとか、そんなの人に見せたくない」

カナは心臓に病を抱えている。運動もできない。
血が逆流してしまう。
命もそう長くはないだろうと。

それなら、病院に行って治そう。
僕、島が好きだから、ふたりで島へ行って、ゆっくりしよう。
千葉は、カナと一緒にここを去ろうとする。

でも、カナは動こうとしない。
命の終わりは近づいている。ここをでて、二人で暮らせるとしても、千葉が仕事に行ったり、病院探している間、自分はひとりになってしまう。
それより、ここにいて、最後の時を一緒に過ごしたいと願う。

もう、やるしかない。

千葉は自分たちがしようとしていることの恐ろしさで気が動転している。

幼ななじみとしての友情。
離れても忘れないほどの愛情。
そして、アーティスト同志としての関係。
ふたりの結び目は、いろんな糸が絡み合っていて、ほどけない。
ふたり、違う答えには進むことができない。
・・・のだろうか。

カナが決意したように、千葉も、そうしないといけない。

「カナ・・・カナ・・・」
カナの名前を呼びながら、千葉は、鞄の中からビデオカメラと三脚を取りだし、組み立てる。

「俺と別れたあと、そんなに名前呼んでもらえてないだろう」
「世界で一番、美しい言葉」
「僕のカメラの中だから、大丈夫だよ。」
「僕の物語の主人公だよ」

千葉は、カナの最期までを作品に残すことを決める。
2人は、手を重ねて、その作品へと踏み出す。

「ちゃんと丁寧に憶えていて」
「君に私を焼き付けたい」

声、匂い、温度・・・。

「私の味は憶えていてくれないの?」
千葉、やさしく、カナを抱き寄せる。


「よーい」
「ここにいてもいい?」
「アクション!!」

THE END


はじめて観たとき、この幕引きに、取り残されてしまった。
暗転のあと、キャストたちが笑顔で登場しても、ぽかーんとしていた。
さらに、千葉という役を演じきった増田さんに対する興奮もあり、心はどこに着地すればいいのか、わからなかった。

回を重ねていくうち、見えていなかったもの、聞こえていなかったことが、少しずつ減っていったけれど、謎は謎のまま、そのままお持ち帰り。

だんだん、何が謎なのかもわからなくなった。
これで、いいようにも思った。

「キレイ」と言われたストレンジ・フルーツ。
”キレイ”という言葉の持つ意味は、あの閉鎖された領域に入った人にしかわからないのかもしれない。


やっと、最後まで、書き終わりました。
ずっと、書いていました。
あらすじばかりを書き過ぎているように思うのですが、あらすじを書くのもエネルギーがいりました。

難しい・・・といえば、難しい作品なのかもしれない。
増田さんが主演じゃなければ、こんなにも踏み込んではいない。

だからこそ、私にとっての増田さんの存在感の凄さを実感する。
こんなに魅力的な人はいない。

独特な光をもって響く声。
呼吸の荒さで波打つの胸。

演技の世界では、まだまだ駆け出しなのだろうけど、いろいろな役への可能性を今回、見せてもらえた。


カーテンコールでは、いつもの”まっすー”の顔で登場してくれた。
そのやさしさが嬉しい。

やっぱり笑顔が素敵な人なんだな、と改めて思う。

でも、心にくっきり焼き付けました。

千葉の声、表情、動き。

はじめてのキスシーンは、私の席からは、いつも死角で(笑)


明日は、ほんとのほんとの千穐楽。

大阪には行きませんが、ストレンジ・フルーツの完成をお祈りしています。

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お返事 Aさんへ

【お返事 秘コメのAさんへ】
コメント、ありがとうございます。
お返事、遅くなって失礼しました。

マスの声でつむがれる言葉・・・

素敵な表現ですね。
舞台の、あの声を思い出します。

今日のNEWSRINGで今の気持ちを語ってくれましたが、その言葉の奥には、
いろんな経験が詰まっているのでしょうね。

改めて、ありがとう、お疲れ様でした、と声をかけたい気分です。

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