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エミコ(emico)

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ストレンジ・フルーツ Chapter 3

20130601c
<映像>

何も写っていないポラロイド
洗濯ものを運ぶモリシタ
花壇への水やりを楽しげにするハリーと千葉
生地を切るモリシタ
菩薩像の下書きをするアキオ

「心の汚い私たちは
とても必死だった」



Chapter3
10月9日
足場を作って、校舎の壁に菩薩の絵を描くアキオ
菩薩は許しを意味するという。
アーティストは罪深いから・・・と。

美晴は、校庭にインスタレーションアートを作っている。
空間そのものをアートにするというもので、小さい子供たちも遊べる空間づくりを目指している。けれど、そこには、何か自分が人を支配したい、導きたいという欲が見え隠れする。そして、その欲はモリシタへの接し方でもわかる。
モリシタが生活能力に欠けると、洗濯をさせたり、いろいろ面倒を見ている。
一方のモリシタは、制作に集中できないストレスを感じている。

そんな中、美晴が足場から転落した。みんなは、慌てて、助け出そうとするが、カナはひとり、その様子を写真に撮っている。
アキオが写真を撮っている場合か?と怒っても、カナは、「今しかないから。キレイだから」と。
カナの感性は、普通の感覚と違っている。人の痛みに左右されることなく、常識外れなことでも、自分が「キレイ」と思う瞬間を逃さない。
アートを生み出す際に、「いいこと」「わるいこと」の判別なんてしない。ひらめきそのもので、シャッターを押す。

ただ、カナが撮る対象物に、私はしっくりこなかった。
カナが目指している写真がドキュメンタリー作品ならわかるけど。アートとしての写真で、事故現場や何気ない人の動きなんて、撮影する?と。

でも、何を撮っているかではないのかもしれない。
カナの写真には、人や物の感情が映るという。
ということは、何が映し出されたかが重要で、構図とかそんなことも関係ないのかもしれない・・・。
カナの感覚で切り取られた景色。
そこには理屈ではないものが写っているのだろう。

美晴は重傷且つ、妊娠もしているので、この敷地を出て、病院へ行かなくてはいけない。
ここからでていくということは、「脱落」を意味する。
モリシタは、混乱した。
そんなモリシタを千葉は、
「美晴のこと、お母さんみたいだと思ってるだろう」
と、突然、強い口調で、指摘した。
「わかってる。このままじゃだめだ・・・」
「私は、服を洗う人ではなく、作る人だ」

Chapter3の前半の千葉は、温和な印象だった。
しかし、うろたえるモリシタの姿に、苛立って、声を荒げた。

「情も人も全部断ち切らないと、本物のアートなんてできない」

モリシタの弱さと自分の弱さが重なって見えたのか。

美晴のことを突き放す覚悟を決めたモリシタとは、逆に、アキオは、美晴と一緒にここから出ると言い出した。
しかも、市の職員海老沢の顔にナイフで傷をつけてきたという。
(2回目の観劇で、Chapter5の海老沢は顔に傷を負っていることに気付いた)

アキオと美晴は去って行った。
アキオが校舎の壁に描いていた菩薩は、左半分だけ。
許されることを祈って描いていた絵が未完成となった。

美晴は出ていく前に、カナに写真を撮ってと頼んだが、カナは撮らなかった。
撮れなかった。

「シャッターが固くて押せない」

カナは、激しく動揺する。写真が撮れなければ、自分の存在価値がなくなる。
何も残せなくなる。
泣きじゃくるカナの肩を支えて、千葉は言う。

「俺がいくらでも残してやるよ」

「俺はアーティストだ」

(暗転)


カナは、アーティストとして、作品を生み出すことで、生きている実感を得ている。
感情を映しだして、それを視覚的に確認して、心の平和を保っている。
「残す」ことに深い意味を感じている。
命が尽きるよりも先に、生きている意味がなくなってしまうなんて耐えられない。

それならば、自分自身が作品となって、残りたい。

そう思ったのだろうか。

そして、千葉は、自分の使命として決意したのだろうか。

アーティストだから、やる。

僕が残す、と。

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