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エミコ(emico)

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このブログでは、増田貴久くんのことを中心に、NEWSやテゴマスのお仕事、作品について語っています。

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「STRANGE FRUIT」

劇中、何度か耳にする「キレイ」という言葉。

その「キレイ」を感じる感覚が独特で、奇妙に思える。

観れば観るほど、わかろうとすればするほど、そのキレイという感覚の違いが邪魔をする。


「芸術なんて、もうわかんないよ」

脱落していくアーティストのひとりが叫ぶ。

STRANGE FRUIT

私はこの作品で何を観て、何を感じたのか。

求めていた答えを導きだせたのか。

千葉の姿をここに焼き付けようと思う。



(記憶にたよったあらすじは、間違っている部分もあると思いますので、ご了承ください)

(この記事は、Chapter5より、読んでください)

20130519g


舞台は廃校。
アーティストたちは1億円の報酬を目当てに集まってきた。
物語は、逆再生に展開していく・・・。

その程度の情報だけ持って、席につく。
校庭にチャイムが響く。
客席が暗転するかしないかのうちに、黒い服を着た千葉が走って舞台中央へ。
ただならぬ気配を漂わせた後姿。

白いふわふわとしたドレス姿のカナが楓の木の奥から姿を現す。
照明がほとんど落ちているので、表情は読み取りにくいが、千葉の方を向いて、微笑んだような気がする。
そして、生徒用の椅子と机を階段にして上がり、枝にかけられたロープに、首を・・・。

千葉の手には、ノートパソコン。
最期の瞬間、ふたりはどんな気持ちで見つめ合ったのだろうか。

そして、目の前で、カナが息を引き取る。

すると、カナの心臓がドクドクと音を響かせながら、燃えるように赤く輝き、その光に反応するかのように、校舎全体がスクリーンとなって、千葉が創ったプロジェクションマッピングが始まる。
まるで、カナの命の終わりがスイッチの役目を果たしたかのよう。

光のアートは、とても美しい。
極彩色の光が秒単位で変化しながら、絵を描き続ける。
舞台に置かれた小道具にも光を当てて。何かを語るかのように。
1度見ただけでは気が付けなかったけど、二度、三度観るうちに、そこには、ストーリーにまつわる要素がいろいろと折り込まれていることがわかった。
登場したアーティストたちの作品が折りこまれているように見えた。
そもそも、物語の冒頭で、衝撃的な死を目撃しただけの状態で、その作品を見せられても、意味なんてわかるはずはない。
ただ、残酷であるはずの場面が、鮮やかでキレイという印象に一瞬にして置き換わってしまう。

命の犠牲の上に生まれる美しさ?それが最高のアート?

千葉の苦しみに満ちたうめき声と同時に、スクリーンが下りて、人物紹介となる映像が流れる。




chapter5
4月1日
血相を変えたアキオ、美晴、モリシタが施錠された学校の塀越しに、中にいるはずの千葉の名前を呼ぶ。
続いて、犬飼、ハリーもやってきた。皆、黒い服を着ている。
葬式があると聞いて来たらしい。
カナが自殺した?
警察には?
まだ、終わっていないじゃないか?
何が?
あれ、作ったのかな?

中に入る方法を考える彼ら。
そこへ
「追放になったくせに」
「入れないよ」
敷地の中の千葉が姿を見せた。
エネルギーを使い果たしたかのような歩き方。
けれど、その声は、怒りに燃えている。
アーティストとしての重圧から解放されて、平和そうな表情をしているかつての仲間たちに、怒号を飛ばし続ける。
「お前らは、もうアーティストじゃないんだから」
「それでいいんだよ。一般人なんだから」
「もうアートなんて、口にできなくなる」

千葉の豹変ぶりに驚くアキオ達。
そこへ、プロジェクトの主催者である久良間と、市の担当者海老沢がやってきて、鍵を開け、敷地内へ皆を入れる。
校庭には、棺。
いやに冷静な久良間に対し、かつてプロジェクトに参加していたメンバー達は、苛立ちと不信感で困惑している。

そして、アートスクール最後の品評会=ピクニックがはじまる。
ピクニック恒例のサンドイッチ。

最優秀アーティスト 千葉曜一郎
作品名 ストレンジ・フルーツ

久良間は、賞金の1億円を千葉に渡す。

その作品は、棺の中なのか・・・。

「お前らが想像しているようなもんじゃない」
「だったらちゃんと覚悟してくれ」

皆、棺を囲む。
千葉は、定点観測を続けていたビデオカメラの所へ行き、最後の一瞬を映す。

「カナ―!」

棺の蓋を開ける。
中がどうなっているのかは、観客には知らされない。
ただ、キレイ・・・という美晴の声が響く。

「カット―」
「オッケー」

暗転。

これが最初に観客に見せられるシーンであり、物語の結末。
棺の中のカナはどんな姿になっているのか。
キレイってどういう状態?
(3階席で観たとき、ほんの少しだけど、棺の中が見えました。どういう状態になっているかまではわからないけれど、何かカラフルな色が見えたような。もしかしたら、キレイと思えるものがそこにはあるかも、と最後の最後で思えた自分がいます)


そして、千葉の「カットー」のひと声。
勿論、あとから知ることになるのだが、千葉は、ずっとカメラを回し続けていた。
「ぼくの作品の、ぼくのカメラの中の、作り話の中だから、
大丈夫だよ。ぼくの物語の、主人公にしてやるよ。」

これは、舞台では最後に描かれる物語のはじまりの千葉の言葉。
苦しい現実を物語の中に閉じ込めることで、その痛みが少しでも和らぐように?
お話が終われば、楽しい日常に戻れると、そう思えるように・・・?

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